安楽日記

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【SALU】LDHのHIPHOP観とは?

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早いもので、SALULDH移籍発表から2週間が経ちました。

 

11日にはLDH移籍後の第一弾シングルとして「Good Vibes Only feat. JP THE WAVY, EXILE SHOKICHI」がリリース、26日にはyoutubeでPVが公開されました。

 

www.youtube.com

 

SALUは安定のラップのうまさ。SHOKICHIも今までの作風とは違い、だいぶHIPHOPに寄せてきていると思いました。hookで「good vibes only...」と繰り返す部分はあんまり好きではなかったですが。

しかし、これまでLDHHIPHOPとして打ち出してきた曲の中ではかなりHIPHOPしてるのではないかと思います。

やはりSALUという日本のシーンで認められてきたラッパーを引き抜いてきたのは大きい。

 

SALULDH移籍が発表された時は賛否両論の意見があちこちで見られました。

やはりHIPHOPヘッズはLDHにはいいイメージを抱いていない人が多いらしい。

主な意見は「LDHが今流行りのHIPHOPを利用しようとして金儲けをしようとしている」というようなものだ。

 

筆者も普段J-POPをあまり聴かないので、LDH=EXILE、3代目、E-girlsぐらいしか知らなかったし、あまりいいイメージがありませんでした。

 

正直SALULDHに移籍する事を聴いた時は「なんでやねん」って思ったし、今でも納得できない部分がある。

しかし、頑なに否定をするのは良くないと思うし、少なからずLDHに対して自分が偏見を持っていると思うので、簡単にですがLDHについて調べてみました。

 

そこから見えてきたLDHHIPHOP観、そのHIPHOP観と実際のHIPHOPとの相違などを好き勝手に書いていこうと思います。

 

まず、LDHとはなんぞやと。

LDHEXILEのメンバーが共同出資して2003年にできた芸能プロダクションで、色んなことをやってるらしい。

詳しくはWikiを見てください。

LDH (芸能プロダクション) - Wikipedia

 

んで、LDHにはEXILEや3代目の他にもたくさんのアーティストが在籍しており、実はSALU以前にもHIPHIPアーティストとして打ち出されているグループもいくつかあるのだ。

 

スダンナユズダリー

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「2017 年 3 月に 1stSINGLE「OH BOY」でデビューした、インスタでも話題の GIRLS HIP HOP ユニット「スダンナユズユリー」! 「スダンナユズユリー」は、中高生女子に人気の E-girls/Happiness パフォーマー YURINO と須田アンナ、そして 、E-girls のヴォーカル武部柚那の 3 人による 1ヴォーカル&2MC という新しいスタイルの GIRLS HIP HOP ユニット。 歌詞もラップもダンスも全で自分たちで考え、自分たちらしさの表現を追求している楽曲は、自ら作品をクリエイトできる才能 と惜しみない努力と、 音楽への愛情から成り立っている。」(youtube説明欄より引用)

 

国内のHIPHOPは割とチェックしているつもりだったが、不勉強ながら再生回数100万回を越えるこの曲のことを私は知らなかった。

 

インスタでも話題の中高生女子に人気のHIPHOPユニットなので、ターゲットから外れていたのかもしれません。

 

しかしこれをHIPHOPと言えるかどうかは微妙なところである。

 

 

CRAZYBOY

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CRAZY BOY。狂った男の子という意味なのは英語ができない筆者でも分かります。

英語ができないので歌詞の内容はよく分かりませんが、曲調は意外と普通です。

 

どちらかというとR&Bっぽい印象を受ける曲です。

 

「狂った男の子」というとこんなラッパーをイメージしてしまうが、少し違ったようです。

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他にもいくつかグループがあるのですが、どれも「HIPHOP風の衣装を着てラップをしている」だけのものが多かったです。

どうしてもラッパーごっこをしているように見えてしまうんですね。

 

 

最後に、興味深い記事を見つけました。

realsound.jp

先ほどの挙げた、スダンナユズユリーLDHにとってのHIPHOPはどういうものか。という内容です。

 

この中で「LDHについてのHIPHOPとは?」という質問に対してDARUMAさんはこう答えています。

「もともとHIROさん自身がヒップホップを通ってきた人なので、アーティストがきちんとそれぞれの責任を持って挑戦するのなら、会社でバックアップしていこうという体制は確実にあります。繰り返しになりますが、今は日本にヒップホップ文化を根付かせる大きなチャンスで、その意味でもLDHの役割は大きいと考えています。」

 

LDHは別にHIPHOPを利用しようとしているのではない。

日本にHIPHOPを広め、根付かせようとしているのである。

 

それはHIPHOPヘッズも同じである。

しかし、どうしてHIPHOPヘッズとLDHの間に軋轢が生じてしまうのだろうか。

 

それは両者のHIPHOP観の違いにあるんじゃないでしょうか。LDHはダンサー出身、ダンサーのアーティストが多い。その証拠にPVでは必ずダンスシーンがあり、ライブでも音源というよりダンス+歌のパフォーマンスが主です。

 

またLDHはダンスをHIPHOPの4大要素の1つとして大事にしている、と言っていますが、HIPHOPのダンスはブレイクダンスであって「ダンス」そのものではないんです。

 

おそらくLDHが抱くHIPHOPのイメージは、「ラッパー風の衣装を着て、ダンスをしていて、ラップをしている」というような感じなんだと思います。

 

This is Japan騒動時に明らかになったように、トップレベルのダンサーであってもHIPHOPを正しく理解していない人たちもいて、結構ふわふわしたイメージを持っている人が多いのが現状です。

そんな状態で音源を作ろうとするとどうなるか。

ポップスなのかR&BなのかレゲエなのかHIPHOPなのかよく分からないものができてしまうわけです。

 

おそらく作り手はちゃんといいものを作ろうとしているんだと思う。

しかし、認識のずれからカルチャーの上澄みの上澄みをすくいとったような「格好がラッパー風なだけ」「ラップしているだけ」という曲ができてしまう。

 

そういう意味では、今回、ちゃんと日本のHIPHOPシーンの第一線で活動し続けてきたSALUを引き入れたことで、LDH内でのHIPHOPに対しての認識が改まり、ヘッズにも受け入れられるような曲が生まれるかもしれません。

 

はたまたLDHに飲み込まれてしまうか。

月並みですが、SALUくんには頑張って欲しいっすね。