こんにちは。
アイオー・安楽です。
今現在、Twitterのトレンドに「自己啓発本」というワードが表示されています。
事の発端を調べてみると、ある発信者の方が「本を読もう」ということで、自己啓発本ばかりを100冊取り上げた事から、「自己啓発本」について、様々な人が呟いているそうです。
何度でも言います。本を読もう。お金・健康・人間関係・夢…。苦しい時に助けてくれたのはいつも本でした。文化庁が調査した国語に関する世論調査によると、週1冊読むだけで上位15%、2冊読めばそれだけで上位5%に入ることができる。そして、人生を豊かにしている人たちはこの5%の人たちと一致する。 pic.twitter.com/nktzp8zZWu
— やまちゃん@鬼努力図解師 (@yamachan_5LC) 2021年10月1日
いくつか他の方の意見を見てみましたが、「自己啓発本は役に立たない」「自己啓発本は本ではない」といった意見が散見されました。
今回は、自己啓発本について、少し考えてみようと思います。
自己啓発本の定義が曖昧なため、上記のツイートであげられていたような、ランナップの本を自己啓発本として、今回は考えてみます。
自己啓発本は役に立つのか
上記のツイートにもあるように、自己啓発本には、「お金・健康・人間関係・夢」に関する悩みの解決策が記されている事が多いです。
自己啓発本は、それらを読むことで、本当にこれらの悩みを解決する一助になるのでしょうか?
結論から言うと、悩みの解決の助けになったり、人生が好転することはあります。
しかし、上記のツイートのように、それらの本を100冊も読む必要はありません。
私もまあまあの数の本を読んでいる方なので、上記のツイートにあげられている本は、大体読んだことがあります。
上記のツイートに挙げられている本から、絶対に読んでおいた方が良いと思う本は、次の2冊くらいです。
1冊目は、古賀史健氏と岸見一郎氏がアドラーの思想について述べた『嫌われる勇気』です。
これは、物凄くざっくり言うと「今を生きろ!」という内容の本です。
やっぱり人は過去の嫌なことや、未来の不安を考えてクヨクヨしてしまう生き物なので、人生を生きていく上では、この本に書かれている考えは参考になる点が多いです。
しかし、過去に↓の記事で書いたように、KOHHのNowを聴いておけば良いと個人的には思います。
Living living now we living
今生きてるだろ もういらない過去
自己啓発系の本には、大きく分けて「メンタル」「ファイナンス」「仕事術」の3つがあります。
メンタル系の自己啓発本は、「嫌われる勇気」のように、生きていく上でより良い生き方をできるような、考え方や心の持ち方を紹介してくれるような本です。
私は、このメンタル系の自己啓発本を読むくらいであれば、その前にKOHHの曲を聴いた方が良いと思います。
メンタル系の自己啓発本の主張は、次の4つにおおよそ集約されます。
「今を生きろ!」「他責思考をやめろ!」「足るを知れ!」「他人と比べるな!」
「今を生きろ!」という事に関しては、KOHHのNowを聴いておけば良いと思います。
「他責思考をやめろ!」とは、言い換えると「(自分のことを棚に上げて)人の悪口を言うな」と言う事です。
KOHHの曲に、「結局地元」という曲があります。
人の悪口言わない
言いたいなら勝手に言ったらいいよ
言うやつらはださい
マジでNo,no,no
このリリックを聴いてから、人の悪口を言いたくなる人はいないと思います。
「他責思考をやめる」が目的であれば、自己啓発本を100本読むより確実に効果があります。
また、この曲ではY'Sの「ダチとニケツしてた原付 先輩は飛びすぎて死んだ」というリリックがありますが、原付でニケツとドラッグで飛びすぎるのはマジで危険です。
これは自己啓発本では、教えてくれない事なので、声を大にして言いたいと思います。
続いて、自己啓発本で言われがちな「足るを知れ!」という内容についてです。
これは、「上を見るとキリがないし、結局お金やモノよりも精神的に豊かな暮らしをした方が幸せになれるよ」という文脈で、語れる事が多いです。
ざっくり言うと「貧乏なんて気にしない」という主張です。
ちょうどKOHHの曲にも「貧乏なんて気にしない」という曲があります。
貧乏なんて気にしない
目の前にお金が無くても幸せな事がいっぱい
あるから大丈夫 色んな事もっとしたい
大金持ちでも心の中が貧乏じゃ意味がない
「他人と比べるな!」は、噛み砕いて説明すると、他人を羨んだり、嫉妬したりして、自分の時間を浪費するなという事です。
これは、他人をヘイトすることだけではなく、他人に憧れて、芸能人と同じ服を無理して買ったり、金持ちに憧れて身の丈に合わない贅沢をする事も当てはまります。
結局見た目より中身 無理して格好つけるのダサい
すぐにバレる やっぱり 他人の目なんかよりも鏡を見ろ
結局見た目より中身 無理して格好付けるのダサい
これを突き詰めていくと、みうらじゅん氏になります。
このように、メンタル系の自己啓発本に書いてある内容は、KOHHが曲で言っている事ばかりです。
本で読んだ内容はすぐに忘れます。
今回の炎上元のツイート主がしているような、ファスト映画的な解説を見て、読んだ気になると、さらにすぐに忘れてしまうでしょう。
音楽であれば、何度も聴く事で、自分の脳みそに刷り込まれていきます。
忘れかけた頃に、ふと曲を聴くことで、大事な事を思い出す事もできます。
忘れないように、自己啓発系の本が新しく出たら定期的に読む人も多いようですが、KOHHを聴いておけば、その必要もありません。
ファイナンス系でオススメの本
『嫌われる勇気』の話をしたら、かなり話が脱線してしまいました。
今回の炎上のツイート主が挙げていた本の中から、『嫌われる勇気』の他にオススメの本が1冊だけあったので、最後に紹介します。
両さんという方が書いている『お金の大学』という本です。
これは、お金に関する実用的な内容が書いてある本です。
可処分所得を増やす方法や、投資の始め方、老後の資金問題なんかの内容が分かりやすくまとまって書かれています。
流石にこのあたりの内容は、KOHHや他のHIPHOPアーティストの曲を聴いても、身につかないです。
お金に関する書籍は、沢山あるのですが、とりあえず↑の本に書いてある内容くらいは抑えといた方が良いです。
HIPHOP、映画、読んだ本について、Twitterで呟いています。
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