こんにちは。
アイオー安楽です。
最近、何かとシーンを騒がせているNidra Assassin(ニドラアサシン)ですが、昨日のあるツイートが物議を醸しています。
ニドラアサシンは、一般的なラッパーとは異なった、独自のファッションや、ラップのスタイルなどが良くも悪くも話題になりやすく、ヘッズの中には「これはHIPHOPではない」と批判する人も少なくありません。
私自身の認識としては、「自分なりのスタイルをシーンの中で、貫いているラッパー」という、良くも悪くもないイメージでした。
ニドラアサシンは、バトルでも存在感を示しつつ、音源にも力を入れています。
楽曲については、私の趣味ではなかったため、あまり聴いてはいませんが、「こういうスタイルを好きな人は、ハマるだろうな」という印象でした。
また、チラホラ彼の日頃のファンサービスの良さや、人柄の良さのエピソードを耳にしていたので、「そういう部分が、愛されているんだろうな」と思っていました。
一方で、TikTokでラップのフレーズがバズったことを発端に、段々とネットミーム的な扱われ方をされ始め、段々とアイドル性を増していった印象がありました。
その中で、上記のツイートがRTで回ってきました。
私自身は、HIPHOPど真ん中のスタイルというよりかは、彼独自の世界観、言うなれば「ニドラアサシンスタイル」を貫いているイメージがありました。
そのため、上記のツイートを見て、「HIPHOPかどうかに意外と拘っているんだ」という意味で、下記のツイートをしました。
ニドラアサシンが、自分がHIPHOP枠だと思って活動していた事に驚きを隠せない。 pic.twitter.com/uOHz15nms6
— アイオー安楽 (@i_oanrk) 2022年2月11日
私がツイートをしながら考えていたこととは若干違う反応だったのですが、このツイートに関しては、「ニドラアサシンはHIPHOPではない!」という意見が沢山寄せられました。
「合う合わないはありつつも、何だかんだで愛されキャラのニドラアサシン」という印象があったのですが、本気で彼のスタイルや言動が気に入らない人も沢山いることが、今回の騒動で見えてきました。
そして、ニドラアサシン関連のツイートを見ていると、段々その理由が分かってきました。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、今回はニドラアサシンのヘイター(アンチ)が増えてしまった理由について、考えていきたいと思います。
高まりすぎたアイドル性
ニドラアサシンのアンチが増えてしまった理由の1つには、アイドル性が高まりすぎた事が挙げられると思います。
ニドラアサシンは、その端正な顔立ちから、HIPHOPヘッズだけでなく、普段HIPHOPを聴かないような女性ファンや、TikTokから流入した中高生のファンが少なくありません。
女性ファンを積極的に獲得しにいったり、TikTokなどで一気にバズると、一定の層から批判されてしまう事が少なくありません。
最近はあまり聴かなくなりましたが、女性ファンの多いt-aceは、そのスタイルを批判されることが多々ありました。
また、TikTokでバズって有名になったBLOOM VASEも「あれはHIPHOPではない」と言われることがあります。
そして、その両方の「普段HIPHOPを聴かない女性ファンが多い」「TikTokでバズって人気になった」属性を持つ、ニドラアサシンに対して、良い印象を持っていない人が多い事は、過去のそういったラッパーに対する批判を鑑みると、不思議なことではありません。
SNSでの言動
私は、今回の騒動が起こるまで知りませんでしたが、今までにもSNSでの言動が問題視されていたことがあるようです。
・MCバトルでのビートに対する言及
以前、あるMCバトルの大会で、ニドラアサシンが負けたバトルについて、「DJ YANATAKEがかけたビートがダサい」と、Twitterで発言したことがありました。
それについて、「ビートのせいにするな」と物議を醸したことがあったようです。
・とある事件に対するツイート
これは、リプライで送られてきた画像のため、詳しいことはわかりませんが、恐らく中学生が刺された事件が報道されたときに、ニドラアサシンがしたツイートだと思われます。
人が傷ついた事件のニュースを揶揄するだけではなく、自身のワンマンライブの集客を重視する姿勢が、批判されました。
また、ニドラアサシンに関して、批判的なツイートをしたところ、「俺は格闘技をやってるから、ウチまでこいよ」といった、脅迫めいたDMが送られてきたという声も聞きました。
確たる証拠がないので、ここでは真偽は不明ということを念頭に入れていただきたいのですが、彼の人間性について不満を持っている人は、少なくないようです。
炎上マーケティングをやりすぎた
上記のツイートでも「ワンマンライブ広めろよ」と、言及していますが、ニドラアサシンは2/19に渋谷VISIONでワンマンライブを控えています。
1ヶ月ほど前からチケットの販売を開始していますが、まだ方々で告知を行なっていることから、チケットを捌ききれていない事が伺えます。
オミクロン株が感染拡大している状況を鑑みると、ビジョンのキャパを埋めるのは、なかなか大変なことだと思います。
先日の結まきなとの手○ン配信騒動も、謝罪動画でワンマンライブの宣伝を行っていました。手○ン騒動によってアテンションを集め、その後にワンマンライブの宣伝をして、チケットを捌きたいという意図があったのだと思います。
しかし、こういった炎上商法は、炎上の裏の意図が分かってしまうと、一気に冷めてしまうものです。
今回の結まきなとの騒動でも、一部のヘッズの間で「ワンマンライブの宣伝のための炎上商法だ」と言われ、ワンマンチケットを捌くどころか、ニドラアサシンのイメージをさらに悪くしてしまうことに繋がってしまいました。
そして、そのすぐ後に、下記のアンチに対する考えのツイートが投下されたため、今まで積もり積もってきた火種に、火がつけられるように、一気に批判の的に晒されてしまったのだと思います。
もしかしたら、今回のアンチに対するツイートも、意図的に炎上させる事で、ワンマンライブの告知をしようと考えていたのかもしれません。
現在はこのツイートは削除されていますが、思ったより激しいバッシングに晒されてしまったので、ワンマンライブの告知の逆効果に繋がると考えたのでしょうか。
そして、本日時点でもワンマンライブの宣伝が行われていることから、手○ン騒動や今回のツイートは、あまり集客に貢献していないようです。
TikTokや炎上商法の功罪
今回のニドラアサシンの炎上や、一連のツイートを改めて振り返ると、ワンマンライブのチケットが思うように捌けない焦燥感からの言動が多いように思えます。
普段のバトル等での言動や仕草をみると、ニドラアサシンは、真っ直ぐで優しい方なのではないかと思います。
しかし、その真っ直ぐな性格のために、批判の声に対して過剰に反応してしまったり、ライブチケットを捌かなければいけないという焦燥感から、安易なマーケティング手法を取ってしまったのかもしれません。
誰がニドラアサシンのワンマンライブのオーガナイザーをしているのかは、分かりませんが、集客の損益分岐点を超えられない場合、ニドラアサシン本人も損失を被る可能性があります。
しかし、手◯ン騒動でニドラアサシンを認知した人が、「ライブにいこう!」となるのは考えられにくいでしょう。
また、TikTokで知名度が一気に上がったとはいえ、ニドラアサシンは楽曲がバズった訳ではないため、TikTokから彼を知った人は、ニート東京の動画を見たりすることはあっても、ライブ会場まで足を運ぶ確率は、とても低いと思います。
最近のSNSマーケティングでは、「とりあえず認知度を高めたら、どうにでもマネタイズできる」という風潮があります。
しかし、ゴール設定を明確にしておかないと、今回のニドラアサシンのように、アテンションは集められても、本来の目的である「ライブに足を運んでもらう」というところまで、持っていくことができません。
それどころか、今回のようにアーティストのイメージを著しく下げることにも繋がってしまいます。
KOHHも、モデルとの動画流出で一時話題になりましたが、KOHHはその時点で、確固たる立ち位置を築いていたので、批判されるどころかイメージアップに繋がりました。
一方、二ドラアサシンは、「やらせかもしれない手◯ン動画でアテンションを得ようとした、姑息なラッパー」という烙印を押されつつあります。
T-Pablowが晋平太に「金を稼ぐよりも金の稼ぎ方」とシャウトしていましたが、「バズることよりも、バズり方」が大事な時代になってきています。
そして、バズって金を稼いだ先にも、「金を稼ぐよりも金の稼ぎ方」という壁が立ちはだかります。
現在のHIPHOPシーンは、ただでさえプレイヤーが増えてきて、普通に活動しているだけでは埋もれてしまいます。
ただ知名度を高めるだけではなく、将来的な理想像を見据えた、ブランディング・マーケティングを行なっていかないといけないので、どうにか売れようと試行錯誤しているラッパーは非常に苦労していると思います。
しかし、ラッパーが楽曲制作やバトルで勝つ方法に労力を使いつつ、マーケティングにもリソースを割くのは、非常に大変です。
そこで、HIPHOPのマーケティングの達人である、起業家ラッパーeji氏に相談をしてみるのも一つの手だと思います。
2022/02/14追記
MU-TONとニドラアサシンの間で、beefが起こっていました。
MCバトルでMU-TONが、ニドラアサシンと結まきなの動画騒動について、触れたことがきっかけのようです。
現在は、ニドラアサシン側が謝罪しており、お互いに該当のツイートは削除されていました。
本人たちが、和解(?)しているようなので、外野がとやかく言うことではありませんが、一つ気になるツイートがありました。
MU-TONによる、「ニドラアサシンは彼女のアソコにコカインを隠している」という暴露です。
コカインを吸っていること自体は、割とどうでもいいのですが、コカインやその他薬物を体内に隠すのは、非常に危険です。
万が一、容器が割れたり、包装が破れてしまうと、粘膜からダイレクトに大量のドラッグの成分を吸収してしまうからです。
体内にドラッグを隠すことは、使用者の間ではよく知られた一般的な秘匿方法です。
しかし、非常にリスキーな行為でもあります。
ニドラアサシンによって、HIPHOPが汚されたというイメージを持っている人が多い(私はそうとは思いません)ですが、仮にコカインの大量摂取でラッパーやその彼女が亡くなった場合、マスメディアで大きく報道されることは避けられません。
それこそ、世間のHIPHOPに対するイメージは、最悪になってしまうでしょう。
MU-TONによる暴露ツイートを面白がっている人が多く見受けられましたが、本当に危険なので良い子は真似をしないようにしましょう。
ということで、今回はニドラアサシンについての内容を書かせていただきました。
今回の内容について、ご質問や情報提供等ありましたら、コメントかTwitterでDMを頂けると嬉しいです。
HIPHOPや映画についてTwitterで呟いていますので、フォローをお願いいたします↓
こちらは生活や、読んだ本についての呟いています↓