安楽日記

気楽に生きていくために、投資と生活について書いています。

2022年8月に読んだ本ベスト5

こんにちは。

アイオー安楽です。

 

私は、毎日本を一冊は読むように心がけています。

ジャンルや形態(書籍・漫画・雑誌等)は問わずに、気になっている分野や、目に留まった新刊を乱読しています。

 

Twitterで読んだ記録をつけていますが、140文字では書ききれないことも多々あります。

そこで、内容を振り返る意味も含めて、読んだ本の中から特に良かった5冊を月ごとに取り上げて、もう少し深掘りしていこうと思います。

取り上げる5冊は、ランキングはつけておらず、どれを読んでもそれなりに楽しめる・勉強になる本を選んでいます。

 

メアリーバフェット『史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵』

 

私が敬愛するウォーレン・バフェットについて書かれた本です。

バフェットは暴落時に投げ売りされている株を買い集めて、それらを長期保有することで莫大な資産を築き上げた人類最強の投資家です。

 

「安い時に買って、高くなったら売る」

誰でも理解できる投資の原則ですが、それを実際に行動に移せる人は多くはありません。

本書はバフェットの考え方や、生活態度を学ぶことで、彼に近づくことができる良書です。

人によっては、「短期トレードで稼ぎたい!」という信条の方もいると思いますが、私は投資(投機)で生活している訳ではないので、のんびり長期保有していられる投資スタイルが好みです。

 

しかし、長期保有のスタイルの場合、暴落・暴騰の局面で感情を振り回されてしまうと、長期保有のメリットを享受する前に、市場から撤退してしまう事にもなります。

現在、各国のインフレが原因で、株式市場がクラッシュする気配がジワジワと迫ってきています。

暴落時にもどっしり構えて、バフェットのように暴落時に株を買い漁るタイミングを虎視眈々と狙うマインドセットを作れるという意味で、非常に勉強になった一冊でした。

 

ジョニー・オデル『何もしない』

「何もしない」というタイトルと、シンプルな表紙に惹かれて読んだ一冊。

昨今、今の社会は「注意経済」「アテンションエコノミー」と表現される事が増えてきました。

「注意経済」「アテンションエコノミー」とは、人の注意や関心をそのまま金銭に代替することができる状況を言い表した言葉です。

YouTubeや、Twitter、サブスク映像サービスなど、最近のサービスは「どれだけユーザーの注意を集めて可処分時間を奪えるか?」を目的に作られています。

アテンションを集めて、広告を流して商品を買ってもらえれば、それがSNSサービスや広告主の利益となります。

つまり、アテンションはお金になるのです。

 

そこで、GoogleやTicTokなどのプラットフォーマー企業は、様々なテクニックを使って、ユーザーの利用時間を増やすような仕組みを作っています。

(ポップアップ通知機能や、短い動画の連続再生や、スワイプといった直感的な操作法など)

 

そういったテクニックにより、最初は娯楽のためにYouTubeやTwitterを利用していたのにも関わらず、「面白くないけどなんとなく見てしまう」という状態にユーザーを持っていくことができるのです。

皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?

注意経済に浸かりすぎると、自分の可処分時間が奪われ、コンテクスト(文脈)を考える力が失われていきます。

 

140文字のツイートの羅列や、TicTokのショート動画の連続再生には、コンテクストがほとんど存在しないからです。

ある物事に対して、思考を深めるためには、コンテクストを理解する事が不可欠です。

投資対象を1つ取っても、対象の銘柄が値上がりしている文脈を理解して投資するのと、単に価格が上がってるからと飛びつくのでは、パフォーマンスに差が出るでしょう。

 

そこで、本書は「我々がコンテクストを取り戻すためにはどうしたら良いのか?」「そもそもどうしてコンテクストが大事なのか?」という内容を語りかけてくれます。

今回、読んだ本の振り返りを行おうと思ったのも、俯瞰して自分が読んできた本を振り返ることで、コンテクストが見えるようになり、新しい発見があるのではないか?という本書からの影響があります。

 

哲学や社会学、自然学やアートなど、幅広い著者の知識を前提に丁寧に繰り広げられていく論を読むことで、「コンテクスト」以外の知識を学ぶこともできる、とても良い本でした。

 

 

ナサニエル・ポッパー『-デジタル・ゴールド-ビットコイン、その知られざる物語 』

サトシナカモトによって、ビットコインが生み出されたところから、2014年までのビットコイン、クリプト界隈の激動を描いた一冊。

cryptophileさんの記事を読み、ちゃんとビットコインの思想や歴史を学ぼうと思い、読んだビットコイン関係の本です。

 

 

2014年までを描いているため、最新の情報は別の本を読まないといけませんが、今でも影響力があるクリプト界隈の有名人の名前が出てきたり、ビットコインの思想や、歴史を学ぶことができます。

当時のクリプトに関わっていた人たちの熱が伝わってきて、読み物としても非常に面白い一冊でした。

 

中川博貴『ザ・キャズム 今、ビットコインを買う理由』

ビットコイン関連で読んだ本の2冊目です。

2018年に出版された本のため、少し情報は古いですが、そもそもの貨幣の成り立ちから、どうしてビットコインがここまで注目されているのかを説明してくれます。

ビットコインだけでなく、貨幣経済に対する理解を深めることができました。

 

「米国や日本がこれだけ紙幣を発行しても、どうしてドルや円の価値が下がっていかないのか?」という疑問が解消されたので、それだけでも個人的には読んだ価値があった一冊です。

 

紙魚丸『惰性67パーセント』

最後の一冊は漫画です。

最近は、『ブルーピリオド』や、『左利きのエレン』のような、ハードな美大生活を描いた漫画が多いですが、『惰性67パーセント』はびっくりするくらい意識の低い美大生の日常が綴られていきます。

 

一般人でも分かる、美大生ならではのギャグを散りばめながら、大学生の怠惰な日常を描いています。

ハコヅメのシュールな爆笑回が、毎話繰り広げられるような作品で、声を出して爆笑してしまう場面が何度もありました。

 

今回取り上げた本は、少し堅苦しい本が多かったので、最後に頭を空っぽにして笑える漫画を紹介して終わりとします。

 

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