安楽日記

投資と生活について

カフェインを摂るのをやめると生活の質が上がる

私は、10年以上、毎日のようにコーヒーを飲むことで、カフェインを取り続けていました。

1日に飲む量はべらぼうに多かったわけではありませんが、中毒・依存症になっていたと思います。

 

しかし、とあることがきっかけで、1ヶ月以上、カフェインを全く摂らない生活をしています。

すると、身体面でもメンタル面でも良い変化が沢山現れてきたのです。

今回は、カフェインを摂ることをやめた理由と、カフェインレス生活を始めて感じたメリットについて、書いていきます。

 

 

カフェイン中毒になっていた10年間

まずは、カフェインレス生活を送る前の私の状況について、お話しさせてください。

 

私は専らコーヒーを飲むことで、カフェインを摂取していました。

コーヒーを飲み始めたのは、中学1年生の頃でした。

中学生の頃の私は、夜更かしをして毎日のようにゲームに勤しんでいました。

寝るのは、日付の変わった2時や3時です。

当然、日中は眠くてたまりません。

そこで、コーヒーを飲むことで、眠気を紛らわせて日中をやり過ごしていたのです。

 

そんな生活を続けていると、「なんとなくコーヒーを飲むと集中力が高まる気がする」と感じ始め、勉強の合間には必ずコーヒーを飲むようになりました。

 

コーヒーを飲んでしばらくは、集中力がアップして、猛烈に勉強が捗ります。

しかし、カフェインが切れてしまうと、集中力も切れてしまい、イライラを感じるようになってしまいます。

そのため、勉強や作業を続けるには、コーヒーを飲み続けないといけません。

この頃には、コーヒーを飲まないと何もできない体になっていました。

朝起きてコーヒーを飲まないと、体が気だるくて何もできませんし、何をやるにしてもカフェインを摂らないとエンジンがかからないのです。

 

更に数年が経つと、「自分は四六時中眠くて、集中力がない人間だから、コーヒーの力を借りないと何もできないんだ」と思うようになっていました。

いつの間にか、眠気覚ましのために飲んでいたコーヒーが、あらゆる事に対する原動力になっていたのです。

コーヒーは私の生活の一部になっていて、半分コーヒーを飲むために生きているようなものになっていたのです。

 

そんな状態で10年以上、コーヒーをガブガブと飲み続けながら、暮らしてきました。

周囲の人たちも、勉強や仕事の合間に当たり前のようにコーヒーを飲んでいましたし、「コーヒーは1日数杯なら健康に問題はないよね」という世間の風潮もあり、特に深く考える事はなく、過ごしていました。

 

カフェインレス生活を始めようと思った理由

私は1年ほど前から、中毒に関する本をいくつか読んでいました。

薬物依存や、アルコール依存、SEX依存、SNS依存など、対象は多岐に渡ります。

 

「自分には関係ないけど、勉強のために読んでおこう」と思って読んでいたのですが、こういった依存症に関する本に書いてある依存症の特徴が、カフェインが抜けた時の私の状態に当てはまっている事に気づきました。

 

集中力のなさや、イライラ、頭痛、めまいなどです。

 

そこで初めて、「私はカフェイン依存症になっているのかもしれない...」と思い始めました。

そういえば、コーヒーを飲んでいなかった小学生の頃は、カフェインを摂らなくても眠くなんてならないし、勉強にも集中できていました。

 

カフェインを摂らないと何もできなくなってしまったのは、夜更かしをして眠気覚ましのためにコーヒーを飲み始めた中学生からです。

そして、今では夜更かしをしていないのに、コーヒーがないと何もできない体になっています。

 

「私は、カフェイン中毒になっていたせいで、カフェインを摂らないと何もできない体になっていただけなのかもしれない...。」

そこで、一度カフェインを完全に体から抜いて、体調の変化を見てみようと思い立ったのです。

 

離脱症状の辛さ

まずは、毎日飲んでいたコーヒーをカフェインレスコーヒーに変えました。

カフェインレスコーヒーは、コーヒーの風味を残しつつ、カフェインだけを抜いたものです。

いきなりコーヒーを完全にやめてしまうとかなり辛いので、カフェインレスコーヒーを飲んで、気を紛らわせつつ、カフェイン抜きを始める事にしました。

 

カフェインの離脱症状は、一般的に2日〜9日程度続くと言われています。

私も1週間ほど離脱症状に悩まされました。

 

最初のうちは、とにかく集中力が無くなります。

何をしていても眠たいし、なんとなくイライラしたり、頭がズキズキと痛みました。

それでも、仕事にはいかないといけません。

コーヒーを飲んだら楽になれる...と思うと、コーヒーに手を伸ばしそうになってしまいましたが、ひたすら我慢しました。

 

誰かとカフェに行く時や、ランチの食後にコーヒーが出される時であっても、断固としてカフェインが入っていない飲み物しか口にしないように自制しました。

この時期が一番辛かったです。

 

1週間ほど経つと、徐々に頭痛が収まってきて、イライラも無くなり、メンタルが安定してきました。

それどころか、1年に1回あるかないかくらいの、清々しい気分です。

確実に、カフェインが抜けた効果が現れてきました。

私は、もう2度とカフェインが入った飲み物は飲まないと、決心しました。

離脱症状が治ってからは、そもそも、カフェインを摂りたいという気持ちがなくなってきました。

 

それから、私は1ヶ月以上、カフェインを摂取していません。

 

カフェインレス生活のメリット10

「カフェイン依存症になっているんじゃないか?」という疑惑の元に始めた、カフェインレス生活ですが、カフェインレス生活を送ると、様々なメリットがある事に気づきました。

 

①出費が減る

今までカフェインに使っていた出費が極端に減ります。

私は家・職場・カフェなどでコーヒーをガブガブと飲んでいたので、1ヶ月に1万円くらいはコーヒーに出費していました。

今では、ほとんど水か家でハーブティーを飲むくらいなので、出費はガクンと減りました。

 

②可処分時間が増える

かつては、毎朝コーヒーを飲んでから1日を始めていました。

なるべく時間をかけないように、ドリップパックのコーヒーを使っていましたが、「お湯を沸かす→ドリップパックをセットする→コーヒーを淹れる→コーヒーを飲んで目を覚ます」という工程には、それなりの時間はかかります。

毎朝、しっかりと目を覚ますまでに、30分は使っていたと思います。

 

今では、朝起きたらすぐにシャワーを浴びて、軽い筋トレをするようになりました。

カフェインがなくても、すぐに目が覚めるため、朝起きた瞬間に活動を始めることができるのです。

いつの間にか、生産性を上げるために飲んでいたコーヒーが、生産性を落としていたことに、カフェインレス生活を送って気づくことができました。

 

③迷わなくなる

カフェインレス生活を送ると、必然的に飲める飲み物の種類が減ります。

水、ハーブティー、麦茶、ルイボスティーなどです。

そのため、沢山の飲み物があるカフェに行っても、すぐにメニューを選ぶことができます。

これも、可処分時間の増加に寄与してくれます。

 

④集中力が上がる

カフェインを摂らなくても集中力が持続できるようになるため、生産性が向上します。

今までは、カフェインを取った直後は、集中力が上がりましたが、すぐに集中力が途切れてしまいました。

カフェインに頼らなくても、物事に集中力ができるようになったのは、一番大きな効果かもしれません。

 

⑤歯が白くなる

コーヒーに含まれているポリフェノールは、歯の表面を覆っているペリクルという保護膜と結合することで、色素沈着を起こします。

そのため、コーヒーを毎日のように飲んでいると、歯が黄ばんできてしまいます。

コーヒーを飲まなければ、色素沈着は起こりません。

歯の見た目も綺麗になりますし、将来的にホワイトニングの費用を抑えることができます。

 

⑥睡眠の質が高くなる

カフェインを摂ると、5〜8時間は体内にカフェインが残ります。

カフェインには覚醒作用があるため、体内にカフェインが残った状態で、睡眠を取ると、当然睡眠の質は下がります。

反対に、体からカフェインを抜き切った状態で睡眠を取ると、睡眠の質が飛躍的に向上します。

カフェイン断ちをする前は、10時間寝ても気だるい状態でしたが、今では6時間程度の睡眠でも1日中元気に活動ができるようになりました。

 

⑦メンタルが安定する

睡眠の質が高くなると、自律神経が整います。

カフェインは、交感神経を刺激するため、自律神経のバランスを崩す要因になります。

そのため、カフェインを沢山接種して仕事をしすぎたりすると、うつ病や自律神経失調症になる可能性が高いです。

幸い、私はメンタルには支障はありませんでしたが、カフェインを辞めたことで、より安定したメンタルを手に入れることができました。

毎日清々しい気持ちで過ごすことができるのです。

 

⑧口臭の改善

カフェインには利尿作用があるため、体内の水分が外に出てしまい、口が乾きやすくなります。

口が乾きやすくなると、口内の細菌が増殖してしまい、口臭の原因になります。

口臭が気になる方は、カフェインレス生活を送ることで、改善されるかもしれません。

 

⑨肌が綺麗になる

コーヒーを何杯も飲んだ翌日に、肌の調子が悪くなってると感じた方は多いのではないでしょうか。

カフェインを摂ると肌が荒れる事には、沢山の理由があります。

 

利尿作用

カフェインには、利尿作用があるため、体内の水分が失われてしまいます。

体内の水分が不足する事で、肌も乾燥して、肌荒れの原因になります。

 

ミネラルの吸収が阻害される

カフェインを摂ることで、亜鉛やカルシウムなどの肌や髪の生成に繋がる成分の吸収が阻害されてしまいます。

そのため、食べ物やサプリで栄養をきちんと摂っていても、カフェインを摂ることで打ち消されてしまうのです。

 

胃が荒れる

カフェインは胃酸の分泌を増やします。

必要以上に胃酸が分泌されてしまうと、胃が荒れます。

胃が荒れると、きちんと食べ物が消化されづらくなってしまい、必要な栄養を摂ることができなくなってしまいます。

その結果、肌荒れという形で体の不調のサインとして現れてきます。

胃腸の状態が悪い時は、口周りにニキビができやすくなります。

何度も口周りにニキビができてしまう方は、カフェインの摂取を控えてみる事をお勧めします。

 

メラニンの拡散

カフェインを取りすぎると、メラニンが拡散されます。

そして、肌にシミやくすみが出来てしまいます。

反対に適量であれば、シミやくすみを抑えてくれますが、取り過ぎは厳禁です。

 

その他にも、先に書いた睡眠不足や自律神経の乱れも肌荒れの原因に繋がります。

肌を綺麗にしたかったら、フェイスケアに気を配るだけでなく、カフェインを摂るのをやめるべきなのです。

 

カフェインを摂るのをやめると生活の質が上がる

このように、カフェインレス生活を送ると、生活面で様々な良い変化がありました。

逆に、カフェインを摂るメリットは、「手っ取り早く集中力を上げることができる」「眠気を覚ますことができる」の2つくらいです。

 

しかし、これらは借金のようなものです。

カフェインの効果が切れるとまた集中力がなくなってしまいますし、眠気が覚めてもどこかで睡眠は取らないといけません。

元気を前借りしているだけなのです。

 

集中力が切れたり、眠くなっているということは、「体が一回休みたい」と訴えているサインです。

それを無視して、カフェインで紛らわせ続けると、どこかで無理がきます。

その結果、精神疾患を患ってしまったり、大きな病気にかかったりしていまします。

借金に頼って生活をし続けると、金利でパンクしてしまうようなものです。

 

「カフェインに頼らないと乗り切れない事もある」という方は、どこかで無理をしている可能性が高いです。

まずは仕事の量や、生活スタイルを見直して、カフェインに頼らなくても良い生き方を模索してみてはいかがでしょうか。

 

ということで、今回はカフェインに関するお話でした。

 

様々な中毒・依存症について書かれたアンナ・ケンブレ氏の『ドーパミン中毒』という本を読むことで、よりカフェイン依存症についても理解が深まると思います。

 

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