安楽日記

投資と生活について

「お酒は適量なら健康に良い」は嘘なので、一滴も飲まない方がいい

「アルコールは適量なら健康に良い」

こんな言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

 

これは、1日の飲酒量による心血管疾患のリスクを調べたところ、「全くお酒を飲まない人に比べて、お酒を少量飲む人の方が死亡リスクが低かった」という研究結果によって生まれた言説です。

グラフにすると、「J」のような形になることから、「Jカーブ効果」と呼ばれています。

https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/merit.html

これの研究結果を酒飲みや、アルコール飲料メーカーは、「お酒を飲むとリラックス効果でストレスが減ったりして、健康に良いんだ!」と捉え、お酒を飲んでもいい合理的な理由として受け入れていきました。

 

しかし、近年、この研究結果は否定されつつあります。

「お酒を全く飲まない人」の中には、「重度の病気でお酒を飲めない人」が含まれていたからです。

お酒を飲みすぎて体調を崩して、お酒を飲めなくなった人が研究対象に入っていたのです。

彼らは、お酒を飲む飲まないに関わらず、すぐに死んでしまいます。

 

www.asahi.com

 

そのため、最近は「お酒は一滴も飲まない方が健康に良いし、飲めば飲むほど健康を害する」という言説が一般的になりつつあります。

 

アルコールレス生活を送ろう

私は、2ヶ月ほど前から、アルコールを摂る頻度を意識的に減らしています。

少し前までは、週に3〜7回は飲んでいましたが、今では多くても週に1回程度です。

そんな生活を続けていると、体調が悪い日が減ってきて、メンタルも安定してきました。

 

今回は、アルコールレス生活を送るメリットと、生活の変化について書いていきます。

 

アルコール漬けになっていた過去

私が、お酒を日常的に飲むようになったのは、社会人になってからです。

学生の頃は、頻繁にお酒を飲めるほどお金を持っていませんでしたし、そもそもお酒の味があまり好きではなかったので、月に数回程度しかお酒を飲むことはありませんでした。

 

しかし、社会人になると、一気にお酒を飲む機会が増えます。

仕事終わりに同僚と飲みにいったり、取引先と会食があったり、休みの日に友達と飲みにいったり...。

気づくと、1週間毎日お酒を飲んでいるなんてこともありました。

 

こうなると、日中は使い物になりません。

私はあまりお酒が強い体質ではないので、3杯程度でも次の日は具合が悪くなってしまいます。

飲んだ次の日には、デバフがかかったグロッキーな状態で働かなくてはいけません。

夕方頃には段々体調が良くなってきますが、その数時間後にはその日の飲み会が始まってしまいます。

 

お酒を飲む(夜)→最悪な気分で目が覚める(朝)→グロッキーな状態で働く(朝〜夕方)→体調が戻って元気になってくる(夕方)→お酒を飲む(夜)

 

最悪なループの完成です。

 

そんな生活を送っていると、当然仕事のパフォーマンスは落ちますし、体調も悪くなります。

「こんな生活を送っていたらダメ人間になってしまう」と思い、飲酒量を減らす事にしました。

 

カフェインレス生活を始めた時は、辛い禁断症状がありましたが、そもそもお酒があまり好きではなかったので、意図的に飲み会に行く機会を減らすだけで、飲酒量は減らすことができました。

 

カフェインレス生活についての記事はこちら↓

mitibatacul.hatenablog.com

 

一方で、お酒が大好きな方は、いきなり飲酒量を減らすのは、かなり辛いのではないかと思います。

そんな方向けに、おすすめの本を2冊紹介します。

 

垣渕洋一さんの本では、禁酒のメリットや、禁酒の方法がロジカルに解説されています。

 

町田康さんの本には、アル中レベルの大酒飲みが、断酒を決行するまでの過程が書かれています。

小説家の町田さんらしく、「そもそも何のためにお酒を飲むのか?」という、自省的な部分を掘り下げています。

周囲の酒飲み達を論破していく様子が非常に面白く、断酒に成功した後の生活の変化を町田さんの視点で体験する事ができる良書です。

 

お酒をやめるメリットが大きすぎる

アルコールレス生活を送ると、非常に沢山のメリットがあります。

 

健康的になる

お酒をやめると様々な面で健康的になります。

 

・睡眠の質が上がる

・内臓への負担の軽減

・肌が綺麗になる

・老化スピードが遅くなる

・体重が減る

 

その他にも数えたらキリがありません。

実際に、私もぐっすりと眠れるようになりましたし、お酒を飲んだ後に荒れてしまっていた肌の調子も良くなってきました。

 

可処分所得が増える

飲み会の頻度が減ると、それまでかかっていた飲み会費が浮きます。

一回3,000円でも、月に10回行ったら3万円です。

3万円もあれば、サウナに毎日行ってもお釣りが来ます。

 

可処分時間が増える

私はこのメリットが一番大きかったかもしれません。

大抵、飲み会に行くと終電近くまで飲む事になってしまいます。

家に帰っても後は寝るだけで、次の日に早起きする事なんて不可能です。

 

毎日のように仕事終わりにお酒を飲んでいた頃は、平日は仕事と飲み会で1日が潰れてしまっていました。

飲み会の頻度を減らした今では、空いた時間に勉強をしたり、読書をしたり、調べ物をする事ができます。

毎日同じメンバーで飲み会をしているのと、自分のスキルを上げるために努力するのでは、明らかに後者の方が長期的に見ると、幸せになる事ができるでしょう。

 

バフェットの言葉

最後に、偉大な投資家、ウォーレン・バフェットのパートナー、チャーリー・マンガー言葉を紹介します。

バフェットはとあるインタビューで、チャーリー・マンガーから聞いた、賢い人が失敗しやすい3つのLについての話をしました。

 

それは、「Liquor(酒), ladies(女) and leverage(レバレッジ、借金)」です。

 

バフェットは、毎日マクドナルドを食べるような、めちゃくちゃな食生活をしていますが、お酒は一滴も飲みません。

そのおかげか、バフェットは92歳になっても、現役で活躍し、精力的に活動をしています。

 

バフェットのように、長期で複利を得るような戦略を取る投資家であれば、複利の恩恵を最大化するために、いつまでも健康でいられるように気を使うべきです。

お金を持っていても、ベッドに寝たりきでは、何のために長期視点で投資をしているのか分からなくなってしまいます。

 

という訳で、今回は断酒についての記事でした。

 

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