安楽日記

投資と生活について

「今は株式投資の絶好のタイミングなのか?」を相場サイクルに沿って考えてみよう

こんにちは。安楽です。

 

今年の6月の終わりに、「今は地合いが悪すぎるので、本業がある人はごちゃごちゃいじらなくても良さそう」というお話をしました。

この頃は、インフレの終わりがまだまだ見えなく、金利上昇の圧力によって、どこまでリスクアセットが叩き売られるのか、分からない状況だったからです。

mitibatacul.hatenablog.com

 

しかし、徐々に利上げの影響により、インフレの沈静化が見え始めてきました。

jp.reuters.com

 

そのため、株式市場を苦しめてきた利上げが来年には終わるのではないか、という期待感からジワジワと株や仮想通貨が上昇してきています。

一方で、ここ数ヶ月で、何度も反発→下落を繰り返してきているため、「これからまだ下がるから買い時ではない」という意見も多いです。

 

そこで、今回は「今は株式投資(や仮想通貨)に投資をしてもいいタイミングなのか?」について、相場サイクルを基に考えてみます。

そして、それを踏まえた私の投資戦略についても最後に紹介します。

 

相場サイクル

相場サイクルを見ると、現在は「景気成熟」から、「景気軟化〜下降」に移行しつつあるタイミングだと言えます(黄色の「今」という印は無視してください)

一応、指標となる大まかな項目を確認しておきましょう。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-idJPKBN2RM1KU

・FRB金融引き締め→FRB金融緩和

FOMCで利上げしすぎのリスクを踏まえて、今後の利上げ幅について議論がされる見通しだと、FEDウォッチャーのニック・ティミラオス氏が報じました。

まだ明確に金融緩和が行われるとは決まっていませんが、少なくとも「ガンガン利上げしてインフレを退治しよう!」という局面から、「そろそろ利上げの効果も見えてきたし、出口戦略を検討しよう」という局面に入ってきている事が分かります。

FEDウォッチャー、「11月は0.75%利上げの見通し」 やり過ぎ指摘も - ニュース・コラム - Yahoo!ファイナンス

 

・ドル高→ドル安

このチャートは、1週間前を起点とした、法定通貨の価格推移です。

少し前まではドル一強でしたが、ここ最近はドルの価値が段々と下がっています。

https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_power_balance/

 

しかし、3ヶ月前を起点として、考えるとまだまだドルは高水準にあると言えます。

近視眼的に見ると「ドルが下がったから買いだ!」と考えがちですが、あくまでもドル高→ドル安への移行期間だと考えるのが良さそうです。

https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_power_balance/

 

・高利回り債権→ディフェンシブ銘柄

「逆金融相場」から「逆業績相場」に移行するタイミングで、高利回り債権からディフェンシブ銘柄にお金が流れていきます。

債権の知識が乏しいため、引用が適切か分かりませんが、マネックス証券の「高利回り社債オープン」のチャートを見てみると、ジワジワと上昇し、現在はやや横ばいになっています。

(指標とするのに適切なものがあれば、教えてください!)

https://fund.monex.co.jp/detail/0131104B

 

一方、ディフェンシブ銘柄(食品、医薬品、電力・ガス、鉄道、通信など)はどうでしょうか。

まずは、S&P500のここ1ヶ月のパフォーマンスを確認します。8.8%上昇をしていますね。

https://www.google.com/finance/quote/.INX:INDEXSP?sa=X&ved=2ahUKEwj6mPKmqIf7AhVZ62EKHdfOAfgQ3ecFegQIMBAY

 

続いて、ディフェンシブ銘柄の1ヶ月のパフォーマンスを確認します。

決算シーズンだったこともあって、業績が良い会社が上昇して、業績の悪かった会社が下落している状況です。

先ほどのS&P500指数と比べると、ディフェンシブ銘柄が突出して上昇している!とは言いづらい状況ですね。

 

FRBの動向、ドルの価格、金融相場などを確認すると、やはりまだ明確には「景気軟化〜下降」局面には入り切っていないと言えます。

しかし、上記に挙げたように、今はFRBによる利下げが検討され始め、「景気軟化〜下降」の局面に入るか入らないかの瀬戸際な事は間違いないでしょう。

近いうちに「景気軟化〜下落」局面に突入し、株価が上昇していく可能性は高そうです。

 

株価がさらに下落するパターン

「さらに株価はさらに下落する」と考えている人たちは、まだまだインフレが収まらない状況を懸念しています。

そのシナリオの場合は、11/1から始まるFOMCによって発表される各種指標によって、「全然インフレ収まってないじゃん!」と判断され、「まだまだ利下げは早そうだね...」と市場参加者は判断し、もう1、2段階くらい株価は下落します。

 

一方で、11月のFOMCによって確実にインフレが収まりつつある事が判明すれば、一気に株価が上昇する可能性はあります。

 

各種指標の発表スケジュールは、下記を確認してみてください。

色々な国のスケジュールが載っていますが、とりあえず米国以外は見なくても、オッケーです。

www.gaikaex.com

 

先ほど、「景気軟化〜下降」の局面に入るか入らないかの瀬戸際だと書きましたが、それは11月のFOMCによって左右されます。

 

私の投資戦略とポートフォリオ

短中期的な投資戦略

以上の現状の状況を考慮すると、私は「ぼちぼちリスクアセットを買っていってもいいかな」というところです。

ビビリなので、7割このまま上昇、3割一旦下落くらいの相場観で見ています。

そのため、もう1段階下げる可能性も考慮に入れて、そのシナリオになった場合の資金は確保しつつ、段々とリスクアセットに資金を投下していっています。

11月のFOMCで利下げの明確な兆しが見えたら、生活資金以外は一旦フルベットしようと思います。

 

ポートフォリオ

現在のポートフォリオはこんな感じです。

少し前までは、6割以上現金だったのですが、2週間ほど前から徐々に資金を移動させています。

 

現金  :3割

仮想通貨:1.5割(短期トレード用資金含む)

株式  :5.5割

 

将来的には、現金を2.4割くらいに落として、その分を株式に振り分けたいと思います。

仮想通貨も1割くらいに落として、株式に振り分けたいです。

 

こうして、徐々にリスクアセットの割合を増やしつつ、また金融相場が到来したタイミングで、今度は現金の比率を増やせるように立ち回りたいですね。

 

最後に、相場サイクルに関しての本を紹介しておきます。

もう少し相場サイクルについて理解を深めたいという方は、読んでみてください。

 

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