こんにちは。安楽です。
本日、初めて個別株を購入しました。
私は今まで投資信託と仮想通貨をメインに資産運用をしてきました。
今回は個別株を始めた理由と、良品計画の株を購入した理由について、書いていきます。
個別株を始めた理由
まずは個別株を始めた理由についてです。
先述のように、私はこれまで投資信託と仮想通貨をメインに資産運用をしてきました。
投資信託はつみたてNISAとiDecoの枠を使ってほったらかしで運用していて、仮想通貨はBCGで遊んだ時のお金がまだ100万円ちょっと残っているため、その何割かを運用している状況です。
しかし、仮想通貨の口座については徐々に生活費を引き出していって、口座のお金を減らしていっています。
理由としては、仮想通貨やNFTの売買やBCGにあまり興味がなくなってきたからです。
仮想通貨やNFTの多くは、実質的な利益を生み出しているものが非常に少なく、「ポンジゲームをいかに攻略するか」という競技的な側面が強いと私は思っています。
それはそれで面白いところもありますが、どうしても短期的に売買を繰り返すことになり、心が落ち着きません。
私は性格的に、腰を据えて数年単位でポジションを持てる長期投資が好みなので、徐々にバフェット的な個別株への投資方法に軸足を移していこうと、去年の12月時点で決めていました。
勿論、仮想通貨でも長期で投資する戦略を取ることもできますが、そもそも仮想通貨のプロジェクト自体が利益を生み出しているものはほとんどなく、博打要素がかなり強くなってしまうため、現状、長期投資にはあまり向いていないと考えています。
そのため、仮想通貨はBTCの長期保有くらいでいいかなあ...と思ってきているのが現状の心境です。
金融資産のポートフォリオの変更
個別株への投資を始めるにあたり、金融資産のポートフォリオの変更を行いました。
・以前のポートフォリオ(2023/2/4時点)
以前は、資産全体の65%を投資信託と株式に充てていました。
・現在のポートフォリオ
変更後のポートフォリオでは、現金とステーブルコインの割合を25%→20%に変更しました。
すぐに現金が必要になる事は少ないため、100万円程度すぐに使えるお金があればいいだろうという事で、20%に減らしています。
クリプトは10%→5%に減らしました。
先述したように、徐々にクリプトの投資をやめていこうと思っているため、少額ビットコインを持っていればいいかなくらいの気持ちでいます。
投資信託の割合は65%→70%に変更しました。
最近の株高・ドル高で資産額が増えていたので、それに対応する形で増やしています。
そして、個別株の割合は一旦5%に決めました。
今後、投資信託の割合を減らして個別株に振り分けるかもしれませんが、一旦はこの割合で進めていこうと思います。
良品計画の株を購入した理由
良品計画は、皆さんお馴染みの無印良品を展開している会社です。
株を購入する方針・基準
まずは、株を買うにあたって、方針・基準を決めなくてはいけません。
軸がブレていては、損切り・利確タイミングを誤ってしまうからです。
私はバフェットの考えに則り、事業がシンプルで、長期にわって利益を生み出してくれる企業の株を買おうと考えていました。
そこで、下記のようにいくつか基準を決めて、なるべく条件に合致した企業を探していきました。
それぞれ基準を決めた理由と、良品計画の実態を確認していきます。
・事業構造がシンプルで理解できる
まずは事業構造を自分が理解できるかという点です。
良品計画が展開する無印良品は雑貨や食品、衣類の小売店です。
商品の企画や開発は社内で行い、製造は外部企業に委託しています。
需要があるものを企画して消費者に売る、非常にシンプルな構造です。
・ブランド力があって価格決定力がある
無印良品は無駄を排除したシンプルなデザインで、多くの消費者から支持を集めています。
「多少高くても無印で買いたい!」という人はとても多いですし、私自身も無印良品のヘビーユーザーです。
ブランド力がある企業は、強い価格決定力を持つことができます。
今、日本ではインフレの波が来ています。
そのため、各企業が値上げをし始めていますが、価格決定力がないと同じような品質の物でも他社よりも低い価格で販売しないと売れなくなってしまうため、なかなか値上げに踏み切ることができません。
しかし、無印良品のような強いブランド力を持つ企業であれば、他社よりも高い価格で販売しても消費者は納得して購入します。
そのため、インフレ下でも価格を上げる事で、十分な利益を確保することができると見込んでいます。
・海外での売り上げ比率と将来性
しかし、どんなに競争力があってもグローバルでの市場拡大が見込めなくてはいけません。
急激に人口が減っている日本だけを相手にしていては、すぐに売上が頭打ちになってしまい、血で血を洗うゼロサムゲームに突入してしまうからです。
良品計画は、売上の6割が国内、4割を海外が占めています。
前期は、中国のロックダウンにより減益していますが、ロックダウン解除により再び増収増益に転じると予想しています。
無印良品は、1,118店舗のうち半分上の593店舗が海外です。
次々に海外に出店を進めており、順調に海外売上比率を増やしています。
そのため、今後は国内だけでなく海外での拡大も期待できるでしょう。
・ROEが10%以上
ROEは資本に対してどれだけ利益を上げられているかを示す数値です。
東証プライム企業の場合、10%を超えていればまずまずなので、10%以上を基準としました。
良品計画のROEは10.4%のため、この点はクリアです。
・PERが15倍以下
PERは1株あたりの利益に何倍の価値がついているかを測る数値です。
株価の値頃感を測る指標として使われます。
PERが高ければ割高に、安ければ割安だと考えられます。
東証プライム企業の場合、PERが15倍を超えると割高だと言われています。
良品計画のPERは、18.7倍です。
少々割高ですが、現在出店を進めている中で、出店コスト等がかさんでしまっている事を考えると、利益が少なくなってしまうのはしょうがないと考えています。
拡大フェーズから安定フェーズに移行すれば、出店コストがまるまる利益となるからです。
そのため、PERの基準値をクリアしてなくても、投資を決めました。
・PBRが2倍以下
PBRは株価に対して、その企業がどれくらいの資産を所有しているかを表した数値です。
こちらも株価の値頃感を測るために使われます。
PBRが高ければ割高、PBRが低ければ割安だと考えられています。
業種によって異なりますが、東証プライム企業のPBRの平均が大体2倍くらいなので、2倍以下を基準値として決めました。
良品計画のPBRは、1.6倍なのでそこまで割高ではないことが分かります。
・配当利回りが2%以上
きちんと株主に利益を還元している企業かも、確認しなくてはいけません。
国内株式の場合、平均利回りは2%ほどなので、2%を基準値としました。
良品計画の予想配当利回りは2.9%なので、この点もクリアです。
・自己資本比率が50%以上
自己資本比率が低すぎる企業には注意しなくてはいけません。
多額の借り入れを行なっている場合、事業で十分なキャッシュを生み出せていなかったり、拡大を急ぎすぎている可能性があります。
自己資本比率が50%を超えていれば、かなり安定した財政基盤があると言えるので、50%を基準値としました。
良品計画の自己資本比率は58.3%なので、この点もクリアです。
・時価総額が1,000億以上
時価総額が小さすぎると値動きが激しすぎたり、仕手株の対象になってしまうことがあります。
また、それなりの時価総額がある会社は、ビジネスモデルの基盤がしっかりしていて、後は生み出した利益を再投資することで、企業価値を増大していくフェーズに入っていると考えることができます。
そこで、時価総額1,000億円を基準値としました。
良品計画の時価総額は3.694億円なので、この点もクリアです。
以上のことから、良品計画は事業モデルがシンプルで、企業価値拡大の余地があり、割高でもない、今買うのに悪くない会社だと判断しました。
株価推移
現在の株価推移はこのようになっています。
コロナ後のバブルで一度株価が跳ね上がり、その後下落していますが、長期で見るとダブルボトムをつけてこれから上昇していきそうな気配もありますね。
長期投資を前提としているので、しばらくはゴチャゴチャ触らずに様子を見ていこうと思います。
また、新しく個別株に投資する際には、今回のように売買する根拠をしっかり考えてブログに残していこうと思います。
ここまで読んでいただいた方はありがとうございました!