安楽日記

投資と生活について

2022年11月に読んだ本ベスト5

こんにちは。安楽です。

 

今回は、2022年11月に読んだ本の中から、特に面白かった本を5冊紹介します。

 

紹介する5冊については、順位がついている訳ではなく、どれも楽しめる・勉強になるものをピックアップしています。

気になった本がありましたら、お休みの日や、移動のお供に手に取ってみてください!

 

マイケル・ルイス『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』

映画「マネーショート」の原作にもなった、リーマンショック時に大規模な空売りを仕掛けて、何億円も荒稼ぎした人たちを追った本です。

『リーマンショックがなぜ起こってしまったのか?」という背景を、非常によく理解できますし、「空売りを仕掛けた人たちは、どうしてリーマンショックの前兆を予測できたのか?」を学ぶことができます。

 

先月はFTXという、世界で2番目に大きな仮想通貨取引所が破綻しました。

その時に、FTXから資金が引き出せなくなったり、FTXが発行するFTTを所有していたために大きな損失を出してしまった投資家も沢山いました。

FTXの破綻の原因は、内部の杜撰な管理体制と、あり得ない高利回りに飛びついた投資家たちのイナゴタワーの崩壊です。

 

仕組みは違いますが、「金融業界の杜撰な管理体制」という点では、FTXの破綻はリーマンショックに似通っている部分がありました。

リーマンショックは、杜撰な管理体制の金融機関が、お金を返せないような人達に次々に借金をさせて、その債権(モーゲージ債)を投資家にばら撒いたことによって、引き起こされました。

リーマンショックが発生する前から、モーゲージ債が破綻する前兆はありましたが、モーゲージ債を発行する金融機関は「問題はありません」と言い続けていました。

FTXだけでなく、FTXを推していたインフルエンサー達も「FTXは流石に破綻しないだろう」とたかを括っていました。

 

私は、ちょうど本書を読んでいたため、リーマンショックの時の雰囲気と似ているなあ...と感じ、すぐにFTXから資金を全て引き出し、FTXが発行するトークンである、FTTを空売りする準備を整えることができました。

その結果、それなりにお小遣いを稼ぐことができました。

 

仮想通貨はまだまだ規制が緩いため、今後も杜撰なプロジェクトや組織が瓦解していく可能性は十二分にあります。

そして、そのタイミングで適切なアクションをすることで、収益を上げられる可能性もあるのです。

日頃から「仮に○○が起きたら、○○をする」という仮説に対するアクションプランを考えておくと、儲かるチャンスを逃さずに動けるので、かなりおすすめの一冊です。

 

その辺のインフルエンサーのツイートを追いかけるよりも、本書を何度も読む方が、はるかに学びがあると思います。

 

枡野俊明『人生を整える禅的考え方』

曹洞宗の僧侶の方が書いた本です。

最近、禅の思想を学んでいるのですが、私のミニマルな生活スタイルとの相性が良いので、宗教が嫌いな私でも、読みやすかったです。

 

そして、禅を学び始めてからは、物質的なものだけでなく、余計な感情や欲(煩悩)も断捨離したいと考えるようになりました。

見栄や自己顕示欲は持っていても、1円の特にもならないため、なるべく捨てた方がいいと私は考えています。

見栄や、自己顕示欲に取り憑かれてしまうと、いくらお金と時間があってもたりません。

精神的な断捨離に興味がある方は、是非読んでみてください。

 

谷川嘉浩『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』

スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険

スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険

  • 作者:谷川嘉浩
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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谷川嘉浩さんという方が、現代社会にどうやって哲学的思考でアプローチしていくかというについて書いた本です。

作者はゴリゴリの哲学者ですが、哲学に馴染みがない人にも分かりやすいように、エヴァンゲリオンなんかを例えにして解説してくれるため、非常に読みやすい内容です。

 

昨今、常時接続が当たり前になったSNS時代において、「孤独」という状況がポジティブに捉え始められています。

私自身も、あえて1人でいる時間を創出するように生活しています。

 

SNSは情報収集にTwitterを使う以外は、ほとんど利用していません。

人との交流も、過度に増えすぎないように気をつけています。

1人で思考する時間を設けないと、いいアイデアが閃いてきませんし、自分の今やるべきことから目線が逸れてしまう事が多々あるからです。

 

どこか「人付き合いは多いし、SNSで色んな人と繋がっているのに満たされない...」と、感じる方は、本書が助けになるかもしれません。

 

テクニカルスナイパー『テクニカルスナイパー式 ビットコイン&ドル円 全身武装のFX』

趣味程度に、仮想通貨のトレードをするにあたって、もう少し勉強しておこうと思って読んだ本。

米国市場が開いた後の1時間でトレードをするという、兼業トレーダーでも再現性の高いスタイルだったので、実際に試しながら検証していくことができました。

投資やトレードは、色々な手法を学んだ上で、取捨選択して、自分に合ったスタイルを構築していけばいいと思うので、興味のある方は読んでみてください。

 

町田康『しらふで生きる 大酒飲みの決断』

町田康という小説家の方が書いた本。

元々大酒飲みだった町田氏がどうして、お酒をやめようと思ったのかについて、書かれています。

断酒系の本は、健康面のメリットや、金銭面のメリットを押し出した内容の本が多いですが、本書は一風変わった視点から断酒について、語られています。

 

「酒を飲むと楽しくなる」という前提を踏まえた上で、「本当に酒を飲むと楽しくなるのか?」「酒を飲むと次の日に辛くなるから、楽しさの前借りではないのか?」「そもそも、人生を楽しむ必要はあるのか?」と、哲学的な内容にまで町田氏の議論は及びます。

 

私は、先月からお酒を控えるようにしていて、完全な断酒という訳ではありませんが、以前は週に3〜5回は飲んでいたのを、週に0〜1回程度に抑えています。

完全にシラフな状態が続くと、体調がとても良くなりますし、自由に活動できる時間が増えますし、お金も溜まります。

「これからもゆる断酒生活を続けていこう」と思っていた矢先に、ふと読んだ本が本書でした。

断酒だけでなく、人生観についても考えさせられる本です。

 

これから断酒をしてみようと思っている方や、少し断酒について興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

という訳で、11月も素敵な本に出会えた月でした。

来月も素敵な本に出会えることを楽しみにしています!

また、来月になったタイミングで更新します。

 

未読の方は、前回の記事も読んでもらえると嬉しいです。

mitibatacul.hatenablog.com

 

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