こんにちは。安楽です。
今回は、2023年8月に読んだ本の中から、特に面白かった本を5冊紹介します。
渡瀬謙『トップセールスが絶対やらない営業の行動習慣』
営業で成果を出すためのノウハウが書かれた本。
本書では、グイグイ営業をして数字を上げるようなスタイルではなく、所謂内向型の人でも成果を出せるような営業ノウハウが書かれています。
グイグイ営業されるスタイルって、される方は勿論嫌な気持ちになるし、する方も断られると悲しい気持ちになるので、あまり好きではないんですよね。
押し売りのような形で営業をされると、私は絶対にものを買いたくないなと思ってしまいます。
私も仕事で営業をする場面がありますが、グイグイ営業するスタイルではないので、本書に書かれている内容には、とても共感できました。
営業職の方は勉強になると思うので、おすすめの一冊です。
橘玲『世界はなぜ地獄になるのか』
最近、SNSを中心にキャンセルカルチャー(有名人の過去の言動を掘り起こして、徹底的に叩くような行為)が蔓延しています。
本書では、そんなキャンセルカルチャーが流行ってしまった背景や、有名人を叩いて気持ちよくなる狂人がどうして生まれてしまうのかが、分かりやすく説明されています。
人を批難する行為は一時的にとても気持ちよくなりますが、客観的に見るととてもみっともないので気をつけていきたいですね。
そして、今はアテンションを集めるために意図的に炎上を引き起こすようなインフルエンサーやメディアもいます。
彼らはアテンションを集めることで広告主からお金が貰えます。
他人の金稼ぎのために私たちの大切な時間と集中力を使う必要はありません。
私は扇状的な情報を垂れ流している情報源は徹底的にシャットダウンしています。
自分の人生を生きよう。
中野香織『モードとエロスと資本』
社会の価値観の変化を、ファッションの流行と合わせて分析した本。
本書によると、ファッションは異性を惹きつけるための道具から、同性に認められるための道具、そして自分自身を満足させるための道具として遷移しているそうです。
その特徴として、最近はラグジュアリーブランドが再生素材の服を作っているように、最近は倫理ですらファッションの一部として消費されるようになりました。
ここに、異性へのスケベ心は全くありません。
完全に自己満足です。
私は本書を読んで、マズローの欲求5段階説を思い出しました。
異性へのアプローチ(生殖のための生理的な欲求)や、同性からの承認(社会的欲求)が満たされると、エシカル的な消費のような自己実現欲求が芽生えるのかもしれません。
本書では、流行を一つの人かのように扱っていましたが、実際には今でも異性にモテたい服装をする人もいれば、同性から褒められたいために服を買う人もいます。
小学生から着ているようなダルダルの服装のオタクが、急に再生素材の服を買うことはほとんどありません。
まずは「女の子にモテたい!」という気持ちから、小綺麗な服を買うようになるはずです。
時代によって、どこの層が厚くなっているかが異なるだけで、今は割と物質的に豊かな社会になったおかげで、自己実現欲求的なファッションを好むような層が厚くなっているのかもしれませんね。
榊原康『キレるソフトバンク』
2013年くらいまでのソフトバンクについて書かれた本。
孫さんのめちゃくちゃだけど天才的な経営戦略と、ソフトバンクがここまで成長してきた企業文化について書かれています。
当たり前だけど、とにかく意思決定のスピードを上げるために関係者を全員呼んで会議をしたり、徹夜で仕事をしまくるソフトバンクの企業文化には見習う点が多いです。
今では働き方改革も進み、中々こんな働き方はできなくなってきてしまいましたが、圧倒的に勝つためには当時のソフトバンクのような熱量が必要だと思います。
本書を読んで、20代は体を壊さない程度に死ぬ気で頑張ろうと思えました。
『「会社四季報」業界地図2024年版』
日本株で割安株を仕込もうと思い、読んだ本。
業界ごとに世界のリーディングカンパニーと日本の上場企業がまとめられているので、経済全体の理解にも繋がります。
同じ業種でも、利益を出している会社は何が違うのか?など掘り下げて考えるのもとても楽しいです。
この本を読んで、10銘柄ほどいい銘柄を見つけることができたので、折を見て仕込もうと思っています。
「個別株投資したいけど、何を買ったらいいか分からない」という方は読んでみてもいいかもしれません。
以上、2023年8月に読んだ本ベスト5でした。
気になった本があったら、通勤中の電車やお休みの日のお供に手に取ってみてください!
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