こんにちは。アイオー安楽です。
最近、STEPN関連の銘柄(GST・GMT)の下落が止まりません。
STEPNは、move&earnというコンセプトを打ち出しており、ガツガツお金を稼ぐというよりかは、「運動をしてお金も貰えたらラッキーだよね」くらいの世界を作ろうとしていると思います。
あくまでも、運動をして健康になることが大事で、お金は二の次です。
しかし、STPENはそれなりの額の初期投資が必要で、運動をするインセンティブとして、リアルマネーと換金ができるトークンが貰えるため、リターンされるお金とは切っても切り離せません。
そのため、「今後継続して稼ぐことができるのか?」という事を気にしている人は多いと思います。
今回は、ここ最近のSTEPNの暴落を考察し、今後の展開について、考えていこうと思います。
金融の専門家でもなければ、BCGに精通しているわけでもないので、「こういう考え方もあるんだね」という程度に読み流して貰えると幸いです。
そして、「ここは違うんじゃない?」という意見がありましたら、Twitter等でご指摘いただければと思います。
実は「STEPNはもう終わりかもしれない」と言われたのは、今回が初めてではありません。
私の感覚では今まで3回はSTEPNにオワコンムードが流れていました。
まずは、今までSTEPNで起こった過去の暴落について、改めて振り返ってみましょう。
過去の3回の暴落
①3/7の暴落
1回目の暴落は、3/7頃に起こった暴落です。
この時は450円→410円くらいまでGSTが下落しました。
最近の値動きからすると可愛いものですが、当時は「STEPNは終わりかもしれない」という声も多くありました。
しかし、下記のブログの記事にも書いたように、この下落は値上がりしすぎていたGSTの値動きを安定させるために、運営側が招待制を導入した事による下げでした。
②4/29の暴落
続いて、2回目の大きな下落は4/29頃にありました。
この時は、一時1,000円以上になっていたGSTが一気に500円〜600円まで下落しました。
これは、①の招待制の導入だけではGSTのインフレを止められなくなってしまったため、運営がMINTコストをGST100%からGSTとGMTのミックス制にしたことによる下落です。
これも運営が意図的にGSTの下落を引き起こしたものです。
③5/5の暴落
続いて、3回目の大きな下落は5/5頃にありました。
①の招待制の導入と、②のMINT費用の調整によってもGSTのインフレが止まらず、800円近くまで回復していたGSTが、5/12には300円近辺まで下落してしまいました。
これは、BTCの暴落に連動した下落だと考えられます。
GSTはいくつかの取引所に上場していたことから、STEPNユーザー外の資金も流入していました。
また、GSTの価格が高騰し続けていた事から、GSTを他のコインに変えないでホールドしている人も多かったと思います。
そういった人たちが、BTCの下落に伴って、一気にGSTを手放したため、大幅に価格が下落してしまったのです。
実際に、この時期のBTCのチャートと、GSTのチャートは非常に相関した値動きをしています。
BTCの下落による、仮想通貨相場全体の下げという面が強かったため、私は下記の記事に書いたように、撤退を考えるほどではありませんでした。
仮に下落し続けても市場と連動している限りは、問題がないと考えていました。
新規の需要は依然として高く、まだまだSTEPNの伸び代はあると考えていたのです。
今回の暴落について
このように、過去3回の暴落は、インフレしすぎたGSTを下げるための運営の意図的な下落が2回、外部要因(仮想通貨市場の不調)による暴落が1回あったと考えることができます。
しかし、今回はインフレを抑えるために運営がとった施策の効果でもなければ、BTCに連動しているわけでもありません。
上のGST・BTCのチャートを見てもらえれば分かると思いますが、BTCがここ数日で短期的に反発しているのに対し、GSTは下落し続けています。
運営は、「ベアマーケットに影響を受けている」とAMAで話していましたが、私はそれだけではないと考えています。
先に触れたように、ここ最近のGSTはBTCに連動していないからです。
通常、BTCが上昇するとGSTのようなアルトコインはそれ以上に上昇する傾向があります。
とすると、単純に「GSTのバーン量<GSTの利確」という状況が生まれていると考えるのが自然です。
STEPNのエコシステムは非常に複雑になっているので、ここでの説明は割愛しますが、STEPNは本質的にはポンジスキームによって、成り立っています。
GSTの価格が維持・上昇するためには、新規参入者の数が増え続けていかなければいけません。
「STEPNは今でも新規が増え続けているし問題ないでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、新規ユーザーが増えるだけではなく常に既存割合<新規割合の構図が成り立っていなければいけません。
新規ユーザーは、STEPNのエコシステムにお金をプールしてくれますが、その新規ユーザーがプールする限られた資金を既存ユーザーが分け合うからです。
そのため、既存割合<新規割合という状況が続かなくなると、やがてGSTは下落していき、STEPNエコシステムは縮小していきます。
既存ユーザーは原資回収をした後も、一定のシューズを所有して、STEPNエコシステムに残り続けると考えると、新規ユーザーは指数間的に増えていく必要があります。
下記は、STEPNの新規ユーザーと既存ユーザーの割合を示した表です。
これを見ると、5/22まではほとんどの日において、既存割合<新規割合という状況が続いていました。
しかし、5/22以降は既存割合が新規割合を上回っている状況か続いています。
つまり、今までは100万円を90人で分けていたのに、今では90万円を100人で分けれければいけない状況です。
この状況が続くと、いずれは1万円を100人で分ける...という状況にもなり得ます。
そんな環境に自分のお金をプールする人がどれだけいるでしょうか?
10人しかいないポンジに11人目で参加するのと、50万人先行者がいるポンジに50万1人目で参加する事は訳が違います。
そうなると、新しくSTEPNを始めようという人も減ってしまうので、負のループへと突入してしまいます。
そのため、STEPNの運営はSolanaだけではなく、BSCという第2のチェーンを作り、そちらに誘導しました。
しかし、過度なインフレ→崩壊により、BSCも既に既存割合>新規割合という状況になりつつあります。
そして、BSCに移動してきた人たちはSolana側で利益を出した人が大半でした。
そのため、今後もBSCに人が流入し続けるには、Solana側で利益を出せる人が増えていく必要があります。
しかし、今はSolana側の新規ユーザーの割合が減っているため、以前ほどの利益を得ることはできない状況です。
そして、利益を得られないのであれば、新規参入は減ってしまいます。
これを防ぐには、STEPNのアーリーユーザーが利確をさせない戦略を取るか、新規ユーザーを爆増させる必要があります。
あの頭の良い優秀な運営からそういった戦略が出てこないということは、なかなか厳しい状況だと考える方が自然です。
アクティベーション制を止めて一時的に新規をパンプさせる手段もありますが、一時凌ぎにしかならないでしょう。
50万人の先行者がいるからです。
50万人の社員がいる会社に下っ端で入社して、部長を目指そうとするようなものです。
しかも、先輩社員は100歳になっても退職してくれません。死ぬまでは。
今までのようなインフレを抑えるのとは訳が違うのです。
BCGは一回負のループに入ると、復活することはできず、そのまま緩やかに衰退していきます。
現状、これを脱することができたプロジェクトはありません。
私はSTEPNもSTEPNのコミュニティも大好きなので、なるべく長く続いて欲しいとは考えていますが、今回ばかりは悲観的に見ています。
そのため、STEPN関連の資産はだいぶ整理して、次のチャンスに備えています。
ただ、完全に撤退することはしないので、これからも無理のない範囲で歩き続けようと思います。
ご意見などありましたら、コメント欄やTwitterに頂けると嬉しいです!
最後に、最近読んでいるトレードに関する本を紹介します。
これは株式トレードの本ですが、仮想通貨のチャートの見方にも応用できる知識やテクニックも多いのでおすすめです。
STEPN関連の銘柄を見るときにも、「この上昇は騙し上げなのかな?」など、分析しながらチャートを見れるのでタメになりました。
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