安楽日記

投資と生活について

2023年2月に読んだ本ベスト5

こんにちは。安楽です。

 

今回は2023年2月に読んだ本の中から、特に面白かった本を5冊紹介します。

特に順位がついている訳ではなく、新しい発見があったものや、勉強になった本をピックアップしています。

 

ジャネット・ロウ『世界一の投資家バフェットを陰で支えた男 投資参謀マンガー』

バフェットのパートナーでもあり、バークシャーの副会長のチャーリー・マンガーについて書かれた本。

バフェットについて書かれた本は沢山ありますが、マンガーについて書かれた本はほとんどなく、マンガーの半生や哲学を学ぶことができる貴重な一冊です。

 

マンガーはバフェット資産額が低く、どうしてもバフェットに比べると派手さが劣りますが、本書を読むとマンガーがいなければバークシャーはここまで発展しなかった事がよくわかります。

バフェットはマンガーと出会う前は、グレアムの教えの通りに、本来の価値よりも低くなっている株を買って、株価が上がってところで売却することで利益を上げていました。

現在のように、永久保有を前提に株を買っていなかったのです。

 

しかし、マンガーと出会い、彼の思考に触れてからは「良い会社の株を適切な価格で買う」事を学びました。

この思考の転換がなければ、シーズ・キャンディやコカ・コーラ、アップルの株をバフェットが買うことはなかったでしょう。

そして、バークシャーは今よりもっと小さな会社になっていたはずです。

 

マンガーの人格がどのように形成されたのか、どのように若い頃を過ごしたのか、バフェットと出会ってからどのようなプロセスを経て、22億ドル以上の資産を築いたのか。

直接的な投資法が書かれている訳ではありませんが、生き方について学べる部分が多い本でした。

 

個人的には、バフェットとボートに乗っていたら、ボートが転覆してバフェットが溺れかけた話など、バフェットとマンガーの小噺が爆笑するくらい面白かったです。

 

のぶめい『Web3.0』の教科書

Web3.0の教科書

Web3.0の教科書

Amazon

少し前にクリプト界隈で話題になっていたWeb3.0について書かれた本。

ビットコインが誕生してから、2022年4月くらいまでのWeb3.0周りの情報が網羅的にまとめられています。

「Web3.0ってよく聞くけどよく分からない」という方は、とりあえずこれ一冊を読んでおけば良いと思います。

 

最近、Web3.0を謳って初心者を嵌め込むようなプロジェクトが多いのですが、そういったプロジェクトに対してきちんと警鐘を鳴らしている点も良かったです。

インフルエンサー(笑)が発行するプロジェクトは大体Web3.0を謳った情報商材なので、皆さん騙されないようにお気をつけください。

 

ローレンス・A・カニンガム『バフェットからの手紙 第5版』

バフェットがバークシャーの株主に送る手紙の内容を、話題ごとに編集し直した本。

600ページ近くあるため、なかなか読む気になれなかったのですが、今まで読んだ投資本の中で一番勉強になりました。

本書も直接的な投資テクニックが書いてある訳ではなく、バフェットの投資哲学がひたすら語られています。

 

バフェットの投資哲学は非常にシンプルです。

「長期的に利益を生み続ける会社の株を適正な価格で買う」

それだけです。

しかし、頭では分かっていても、それを実行に移すことができない人が多いのが現実です。

そんな人も600ページもあるこの本を読めば、嫌というほどバフェットの思想が脳みそにこびりついて離れなくなります。

頭の中に小さなバフェットが住み着いてしまうのです。

バフェットなら絶対取らないポジションを取りそうになると、頭の中のバフェットが止めてくれます。

 

私はこうして、株だけではなく仮想通貨でも長期的に利益を生み出す銘柄にだけ投資をするスタイルに転向しました。

幸い、そのスタンスを決めたからは運用成績はプラスです。

 

バフェットは世界一の投資家なだけではなく、時価総額が世界で6番目に大きな企業の会長でもあります。

あれだけ大きな企業の企業統治をバフェットがどのように行なっているのかという、組織論についても本書では学ぶことができます。

他にも、バフェットの人生哲学や、良好な人間関係の築き方など、人生に大切なあらゆる事を学ぶ事ができます。

 

私にとってのバイブルです。

 

morinie『軽井沢 はじまりの森暮らし。』

軽井沢に住んでいたり、別荘を建てた人達の暮らしについて書かれた本。

素敵な写真が多くて、読んでいるだけで癒されます。

 

自然と読書と美味しい食事に囲まれた生活はとても理想的だと思いました。

私もいつかはこんな暮らしをしたいです。

そのためにはいくつか乗り越えないといけない壁があります。

 

今までは漠然と「お金に困らなければいいかなあ」と考えていましたが、もう少し人生の目標を具体的に考える事ができるようになりました。

 

ジム・ロジャーズ『捨てられる日本 世界3大投資家が見通す戦慄の未来』

ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並んで、世界3大投資家として名を馳せるジム・ロジャーズが、日本がオワコン化すると思う理由について書いた本。

かつて繁栄した国家とそれらが没落した理由を丁寧に解説した後に、現在の日本について語られます。

 

・国民のやる気がない

・老害がいなくなる仕組みがない

・外国人に対して開かれていない

・資源がない

・技術もない

・国民に危機感がない

 

どれをとっても、日本はダメになる未来しか残されていません。

これは、水が上から下に流れるのと同じくらい自明です。

しかし、日本がダメになってしまうからといって、それを嘆いていてはいけません。

それを変えようとしてもいけません。

 

日本がよりオワコンになる事を前提とした将来設計をすれば良いのです。

 

私は、本書を読んでより日本に頼らない生き方をしようと決心しました。

もし、まだ「日本の未来は明るい!」と考えている人がいたら(いないとおもいますが)、是非本書を読んでみて欲しいです。

その上で、「日本の未来は明るい!」と感じられたら、日本株にフルベットしてみましょう。答えは30年後に分かるはずです。

 

 

以上、2023年に読んだ本ベスト5でした。

気になった本があれば、手に取ってみてください!

 

前回の記事はこちら↓

mitibatacul.hatenablog.com