こんにちは。
アイオー・安楽です。
私は年間300冊近く本を読んでいるのですが、最近、読んだ内容をすぐに忘れてしまいます。
そこで、自分の備忘録として、読んだ本の感想を書いていこうと思います。
今回は、9月13日に発売された、杉山敏哲氏の「サクッとわかる ビジネス教養 お金の基本」という本について、書いてみようと思います。
私は、お金が大好きなので、こういったお金にまつわる本が出るとつい読んでしまいます。
巷にこういった本は沢山ありますが、最近は情報の移り変わりがとても早いです。
「自分の中の常識と、現在の常識が合致しているか」を確認するためのメンテナンスや、新しい情報が載っていないかを探るために、お金にまつわる本が出たら、とりあえずチェックしています。
今回の本は、「お金の基本」とタイトルにあるように、お金に関係する事柄をかなりわかりやすくまとめてくれています。
よくある、「儲かる方法」という内容ではありません。
そもそも、「貨幣とは何か?」から、税金回り、保険に対する考え方、企業のファイナンスについてなど、網羅的にお金回りの事を分かりやすく解説してくれています。
内容については、初歩的なため、「私は金融リテラシーが高いよ!」という方は読まなくても問題ないかもしれません。
しかし、裏を返すと、この本に書いてある事を知らないで、社会に出ると、知らず知らずのうちに搾取されていたり、損をしてしまう可能性もあるということです。
私もそれなりに本などを読んでいたので、スラスラっと流し読みしたページもありましたが、いくつか知らない事・忘れていたことがあったので、備忘録として、この記事に書いておこうと思います。
「経常利益」と「純利益」の違い
経常利益とは、会社が本業で稼いだ利益のことで、純利益は経常利益に「特別利益」「特別損失」を足し引きし、法人税・住民税を差し引いた残りのお金のことです。
この言葉だけでは、いまいち理解しづらいですね。
JTBを例にして考えてみます。
経常利益は、JTBの本業である旅行代理店業で稼いだ利益です。
現在、JTBはコロナの影響で業績が芳しくありません。
そこで、JTBが自社ビルを売却したとします。
この、自社ビルを売却した利益は、本業以外の「特別利益」となります。
今回の例では、JTBの本業の旅行代理店業の利益に、自社ビルを売却した「特別利益」を足した金額が、「純利益」になります。
会社の決算を見るときには、経常利益と純利益を比較して、どちらもきちんと利益が出ている会社だと安心して、投資できますね。
しかし、利益が出ていないといっても、大掛かりな設備投資をしている場合もあるので、この2つの指標だけでは判断することはできません。
この辺のお話は、またの機会にしようと思います。
所得税と住民税の違い
「所得税」と「住民税」は、納める先がそれぞれ異なります。
「所得税」は国に納めるもので、「住民税」は地方自治体に納めるものです。
「それがどうしたの?」と言われれば、それまでなのですが、私はよくわかっていなかったので、勉強になりました(笑)
「所得税も住民税も給料から天引きされるのに、どうして別々の科目なんだろう?」と疑問に思っていたので、ようやく解消されました。
ふるさと納税の還付時期
皆さん、ふるさと納税は利用していますか?
追加で2,000円を払うだけで、実質無料で各地の返礼品を受け取ることができる制度です。
↑の図のように、返礼品をもらう際に寄付した金額分の税金が安くなるため、実質無料で返礼品が貰えるという仕組みです。
仮に10,000円分のふるさと納税をしたと仮定します。
そうすると、所得税に関しては、寄付をした翌年3月に2,000円分が戻ってきます。
そして、翌年の住民税が8,000円分安くなるのです。
このように、ふるさと納税を利用して、寄付してから、実際に手元にお金が戻ってくるor税金が安くなるまでには、タイムラグがあります。
支出の管理にも関わってくる問題なので、ふるさと納税を利用する際の大前提として押さえておくと良いかもしれません。
こんな感じで、お金にまつわる基本的な知識を網羅的にカバーすることができるので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
社会人になりたての方、金融リテラシーに自信がない方にはかなりおすすめの本です。
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